小春日和の一日、九十九里浜の家に行った。
玄関前の山茶花が満開。落ちた花が下を赤い絨毯にしている!
持参した弁当(おにぎりと里芋などの野菜の煮付け)や果物(りんご)などを仏壇に供え、いつもの庭掃除、自家浄水管理費の支払い、etc. をして、件の松井久子脚本監督の「レオニー」をブルーレイで見ながら襖たてなど冬支度を始めた。
ところが段々「レオニー」に釘付けになって観てしまった。
いい映画だ。世界的高名な芸術家イサムノグチの母親の生き様をえがいている。
20世紀初頭、ソルボンヌに留学したこともあるレオニー・ギルモアは編集者志願。ニューヨークで日本人青年詩人野口米次郎と出会い、彼の作品の編集者兼翻訳者として生涯を過ごす。
彼の子を妊って、秘かに一人故郷カリフォルニアの母のもとでイサムを出産。
意を決して日本に渡る。が、ここでも貧しく過酷な人生が。日本は第二次大戦前の古風な閉塞社会だ。
レオニーは若い頃から平凡で退屈な生き方を嫌っていた。強い意志で人生を切り拓き、独自で二人の子を心豊かに育てていく。
母の愛は深く強い。
うちの母もそんな人だったな。
強い意志の女性。
もっと早く知りたかったな、こんな女性のこと。
遅まきながら原作のドウス昌代著「イサム・ノグチ〜運命の越境者」を読むことにしょう。
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