暮れ

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九十九里浜日記

2013年12月30日

正月飾りを設えに九十九里の家に来た。
我が家と道路を隔てて斜め前にある大木の藪椿が盛りだ。その赤い落ち花や杉の枯れ枝が家のほうまで風に吹かれて飛んできて、あちこちに吹き溜っている。
家の庭の水仙は、黄色のもの、八重のもの、そして日本水仙と、もうかなり咲き出している。茎の折れてしまっているのを数本摘まんで花瓶に差した。もの凄くいい香りだ。
外回りを掃いていると、班の世話役が通りかかって、「来たかい」といって自宅までとって返し、紙の門松火の用心のお札、ついでにのし餅1枚やみかん大福をもってきてくれた。
しばらく話し込む。彼の家から出た人が昨日亡くなり、これから手伝いに隣り町までゆく、うちは急遽喪中だ、と。89歳だったと。
今年はいろいろありました。
来年はどんな年になりますやら。
今日はいったん千葉市の家に帰って用事を済ませ、明日また年越しと初日の出を拝みに九十九里にきますというと、「お互い忙しいね、でも九十九里の初日の出は最高だからね」と。
穏やかな暖かな一日で今年も暮れようとしている。 

 

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