大晦(おおつごもり)

トップ > 日記

九十九里浜日記

2014年12月31日

おおつごもりというと樋口一葉を連想するな。
泣いても笑っても今年は今日1日。年が暮れるとは独特の雰囲気があるな。今年1年の災いを払い、清らかな来年の準備をして。
近くの龍神さまにも清らかな門松が松と竹で仕立てられていた。
今夜は荒れるというが、昼はちと暖かく、亡母の綿入れで庭の掃除をしていたら汗をかいたほど。
明朝の初日の出は大丈夫かな。

昨夜眠れぬままにシェークスピアを読み出したら、面白い事この上ない。『ハムレット』なのだが、成る程いろいろと引用されている台詞が満載。亡父の蔵書の世界文学全集から引っぱり出した。鈴木幸夫訳。七五調風で味もある。だから、今夜もそれを読もう。
庭仕事はそうそうにして、DVDで「トスカ」を観る。これも大好きなオペラだ。ご丁寧に2本観た。いずれもモノクロで古い。
1つはシュトゥットガルト国立歌劇場のものでトスカ役の往年のディーバ、テバルディが力強くいい声だ。1961年上演。
もう1本はオペラ映画。ヴィスコンティが助監督をしている。そしてトスカと恋仲のマーリオ役はあのロッサーノ・ブラッツィが演じている! 1940年製作。
トスカの歌う「歌に生き恋に生き」と、マーリオの「星も光りぬ」は、何度聴いてもいい。

芸人が総出演の日本の暮れの特別テレビ番組にはついていけない。
私流は、年越し蕎麦を食べて、優雅な静かな大晦を過ごすこと。来年が健やかでよい年であることを願いつつ。

 

[前の日へのリンク]← 
→[次の日へのリンク]

NewChibaProject