「光の春」とはよくいったものである。
寒さの中でも陽射しは確かに違う。薄っすら霞掛かったような穏やかさを感じる。
我が家のある地名は九十九里町粟生納屋(あおなや)という。
今日は、昔から伝わる部落(現在はこの言葉は用いないか。昔は町の地区単位に用いたが)の祭りの日である。
正月七日に行われた。昔だから旧暦である。"七日の日"とか七日祭り"とか"粟生の浜祭り"とか言っていた。現在は諸般の事情から旧正月の第一土、日曜日行うことになったようだ。
父は生前こうしたものを頼まれてよく書いていた。懐かしいな。
とても懐かしい!
獅子舞や山車や笛囃子が今日にも引き継がれている。昔あった"鞨鼓"踊りは見当たらなかったな。
獅子舞の見事な仕草。子供たちも観たりまねたりと余念がない。
立派な山車。
お囃子の山車。祭りの笛もそれは見事だ。
獅子舞いが佳境に入った。
今日は龍神様の真下、浜に降りていくところと、部落公民館の前で獅子舞などが披露され、明日は各戸を獅子がお祓いで回る。家に回ってきてくれた獅子にパクりと頭を銜えられると、一年間風邪を引かないと言われたものだ。子供心に待ち遠しかったものだ。
浜近くの公民館前の庭で、山車を迎え待つ。
かつては、道路一杯に店が並び、たいへんとにぎやかだったな。
笛や太鼓の音と共に、辺り一帯にお神酒というか日本酒の匂いが立ち込めてもいたな。
かつてのもそうだったが、今回も、獅子舞とは、とても見事でユーモアもあり芸術的な踊りであり、感心してしまう。あの獅子の顔と唐草模様、今日はお祭りなので藍に粟生の文字と竜の尾のような祭り用特別設えの衣で、ものの見事に観客のこころを掴む演技、踊りだ。大切な伝統芸能だ。
我が家の梅は、紅枝垂れがちょうど見ごろだが、他の紅白の木と白梅、そして南高梅はまだ固い蕾だ。
庭の水仙はそろそろ終わりか。モグラが土を掘り起こしているな。
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