お盆も過ぎると少しずつ涼しく寂しくなってくる。季節は正直だ。明らかに日の出が遅くなり、夕方は7:00というともう暗い。
朝の、海までの散歩は爽やかだ。
途中に昔よく遊んだ竜神さまがある。数年前に焼けて、新しく建てたために趣きはなくなってしまった。この下、徒歩で5分ほどの海には澪があると言われている。澪とは、海の川といわれ、そこだけ潮の流れが強く、深く、満ち干が激しい。澪に流されないように、また澪にはまって死んだ漁師たちの供養のためか、この辺りには多くの竜神さまが祭られていて、その下は澪だと地元の人は知っていた。
九十九里町の海辺の地域は、地名に「納屋」がつき、歴史的に納屋部落が整っていた。納屋とは、漁をする道具を納めていた建物のこと。「丘」という海よりも上がったところに居住があったが、何時しか納屋にみんな住むようになり、地名上も納屋部落ができた。
わが家の住所は、昔は豊海町粟生納屋(とようみまちあおなや)だった。40年以上前に合併して九十九里町になり、納屋もとれてしまった。
昔は部落が一つの地域単位で、部落児童会などといって、地区別子供会でいろいろの対抗試合があり、(小学校ー豊海小学校ーの運動会の紅白リレーなど)、大いに盛り上がったものだ。部落という言葉は普通に使っていた。
今日また、近隣市町村との合併問題が取りざたされている。いわゆる全国一斉平成大合併である。
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