近くのポストまで郵便を入れに、いつもの道とは違った道を歩いた。
このポストは、一日一回、12:00頃の集荷と書いてある。
早朝だったが、知り合いの材木屋さんはもう木材を積んで運ぶところ。
お互い「いつまでも暑いですね!」が、もう挨拶の常套句だ。
つくつく法師の鳴き声が、辺りの木々からめいっぱい頑張って聞こえてくる。
ホーシンツクツク、ホーシンツクツク。
こんなに暑苦しく聞いたのは初めてだ。
ミンミン蝉かアブラ蝉みたい。
もっと涼やかな、秋の気配を聞かせてくれるはずなのに。
今日は処暑。暑さも収まってくる頃のはず。
近所のにわとり何羽かが、急にそうぞうしく鳴きだした。
すると、カラスがカアカアと。
にわとりは卵を守るために必死だったようだ。
カラスの鳴き声は聞こえなくなった。
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