今日は盆の入り。仏様たちを迎える日。
町のシルバーさんが庭を綺麗に草刈りしてくれたので仏様も気持ちがいいだろう。
朝早くから近所のおばさんが手作りのまくわ瓜の漬物を持ってきてくれる。懐かしい漬物。両親もよく漬けてくれた。
「お母さんにお世話になったから」と、昔を懐かしみ思い出話をしながら、いまだに何かと届けてくれる。有難い。
そして、お昼前、近くの旦那さんが、「団子」を持ってきてくれる。まだ温かい。団子は迎え団子と言い、昔は仏様を迎えるにあたってのご馳走だったのだろう。
それぞれ、盆棚に供える。仏様たちも有難く思っているいることだろう。
仏壇前に備えた盆棚には、西瓜、サツマイモ、茄子、キュウリ、ミョウガなど夏野菜とナシや桃、バナナなど果物も供えてある。
そして、午後に墓へ迎えに行く。昔は夜になって提灯に灯を入れていった。今は早くに迎えたいのでお昼を過ぎるとすぐに行く。この頃他の家もだんだん早くなってきているようだ。
お墓からの帰りは、仏様が迷わないようにと提灯に灯を入れて帰る。
立派な盆灯篭が建っているので間違わないはずだ。それに我が家だしね。盆灯篭の前には足洗場が設けられている。桶(今は洗面器)に水を張り、新しい草履を備え、手ぬぐいを添えて。
冥途から十万億土の長旅でつかれたことでしょう、ゆっくりとしてください、私もお盆はスローでまいりましょう。いつもですがね、ホホホッ。
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