『青い目の夫』 キュッヒル真知子 新潮社 1300円+税
夫とは、ウィーンフィルのコンサートマスターである。
CATVのクラシカジャパンの番組表に広告が出ていたので買ってみた。
驚いた。第一章に自身の不倫がバーンと載っている。こんな暴露本を自分で書くとは驚きだ。
こんな話しは私の好みではないので、読むのをやめようかとも思ったが、ウィーンフィル・コンサートマスターの実像が分かるので最後まで読んだ。
不倫はカラリとしたもので、姑との軋轢が原因。夫が不倫とも姑ともその中に入って丸く収めた。
夫は、バイオリンを弾くことしか能がない。彼のいわばマネージャーとして、異国で孤軍奮闘する。小さな会社を立ち上げるが止める。
真知子さんはかなり行動的で積極的。60歳を少し過ぎたところか。遠くから日本の現状、行く末を憂いている。
[前の日へのリンク]← | →[次の日へのリンク] |
Copyright © Etsuko Shinozaki 2003-2015 all rights reserved