『敵手』

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読書日記

2012年05月12日

『敵手』 ディック・フランシス ハヤカワ文庫 920円+税

これで、元全英チャンピョン・ジョッキーのシッド・ハレーを主人公にした、ディック・フランシス著の探偵物60何冊かある中の全4冊を読んだことになる。
自尊心が強く決して弱音を吐かず、騎手といういわば英国社会では下層に属するであろうシッドの、実は親代わりに育ててくれた調教師のイートン訛りや知識、資産で、片手ながら、ある政府筋の調査の仕事も請け負うなど、信頼性の高い、真の男の過酷な生き様を魅力的に描いていて、引き込まれる。
今回は、親友と思っていた元アマチュア・チャンビョン・ジョッキーで現在テレビ司会者に転身している全国的に人気者の、余りにも残酷な罪を暴く。彼であって欲しくないと願いつつ、マスコミや共謀者の下劣な仕打ちや攻撃と闘いながら、果敢に立ち向かってゆかざるを得ない。
白血病と闘う幼い少女の良き友ともなる。
ダービーやロイヤル・アスコット競馬も出てきて、英国の競馬のステイタスや人気も知ることができる。

私は乗馬をするようになってからディック・フランシス(彼自身元全英チャンヒョン・ジョッキー)のシッドが主人公で登場するこれら4冊を読んだのだが、競馬にも関心が出てきてしまった。テレビで競馬番組を見て、馬の美しさ、乗馬の仕方、走らせ方、鞭の当て方などなど興味津々だ。
競馬の賭けは、学生時代にボーイフレンド達と遊びで中山競馬場にいったりしたことがあったが、ここに到って深みにはまらないようクワバラクワバラ。 

 

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