『初春の客』

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読書日記

2019年11月07日

『初春の客』 平岩弓枝 文春文庫 800円+税

平岩弓枝といえば、かつてテレビで見た「御宿かわせみ」を思い出した。おっとりとしたいいものだった。
そこで『御宿かわせみ傑作選1ー初春の客』をアマゾンで取り寄せる。それがこれ。
大川端町の豊海橋の袂から少し外れて、こじんまりしたちょいと洒落た「御宿かわせみ」はある。ここの女主人るいは22歳。そこに通う神林東吾。東吾は兄が与力を勤める家の次男坊、剣術の出前稽古などしながらのんびりと居候。
この旅宿御宿かわせみを舞台に繰り広げられる人情味あふれる捕物帳だ。
  
    初春(はる)の客
    江戸の子守唄
    美男の医者
    白萩屋敷の月
    源三郎祝言
    虫の音
    岸和田の姫        が収録されている。

江戸情緒豊かに、時代に翻弄される、何故か胸をきゅんとさせられる小話揃いである。
 

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