『メグレと火曜の朝の訪問者』

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読書日記

2017年07月28日

『メグレと火曜の朝の訪問者』 ジョルジュ・シムノン 河出文庫 672円 

CATVのAXNミステリーチャンネルで最近放映されているテレビドラマ「メグレ・シリーズ」が面白い。ジャン・ギャバンら演ずるフランス本場の映画やドラマ物と英国物がありいずれも興味深い。特に、Mr.ビーンの役者ローワン・アトキンソンが演ずるメグレもすごくいい
で、ずーと昔に読んだ記憶のある本を本棚から引っ張り出して読み返している。昔のフランスの、そしてパリの趣深い風景が想像できて落ち着く。パリ警視庁メグレ警視は、1886年生まれの設定である。
『メグレと火曜の朝の訪問者』のテレビ化はまだみてない。心理分析、精神分析、などが役に立つのか。まだ事件が起きていない件を当事者二人の、メグレへの一方的な打ち明け話で、後でもう一人いることになるのだが、引き込まれた彼が、現実に起きてしまった事件の現場ではなく彼の部屋で取り調べる、いわば真相探り合いの、メグレの負けの多分完全犯罪のケースである。
真の犯人はわかっていながら、動機もわかっていながら、皆の思惑の他人のミスで思い通りの殺人が出来てしまったのだから。
この猛暑の中、外出や仕事をする気力も起きないのをいいことに、読書にふける、最高の夏休みだ!

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