暮れもいよいよ押し迫ってきた。
気ぜわしく、押し入れの片付けをしていたら、大量の毛糸が出てきた。
亡母が編み物が好きで、いろいろと編んでいた残りの毛糸やまだ全くあけてないものなど、大袋にいっぱい。
編み棒もたくさん揃っている。
母が死ぬ一年前、脳梗塞で入院していた折、毎日母の枕元で母の編みかけのセーターとベストを編んでいると、不思議と安らいだいい顔をして見守ってくれていた。既に言葉は話せなくなっていたが、きっと若い頃に幼い私に編み方を教えてくれていた頃の心持ちに帰っていたのではなかろうか。
おかげさまで、私も編み物大好きである。
中細の毛糸二色を彩りよく組み合わせて2本取りで、長めのベストでも編もうかと、暮れだというのに取りかかってしまった。
これが久々のこととて、そして目がよく見えなくなったのかな? 本に書いてある通りに読み取れなかったり、縄編みってどうするのだっけ、何段目を編んでいるのか解らなくなったりで、編み直すこと編み直すこと!!
昨夜は、気がついたら今朝になっていた!
編み物は、手先と脳の運動には随分よさそうですぞ!
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