近々英国旅行をするにあたって、英国の特に田舎のことを書き込んでいる小説を読んだり読み直したりしている。
『嵐が丘』は、若い頃に読みふけって、ヒースクリフに夢中になり、これは是が非でも嵐が丘の地に行かねばと憧れたものだった。これは懐かしい部分をちょっとさらった。
『高慢と偏見』も、ずっと以前に読んだがよく分からなかったので、最近また読み直して好きになった。
『ジェーン・エア』は、読んだことがなかったので今回読んだ。これまた映画では見ていたので筋は知っていたが。
岩波文庫本なので、古い言葉使いがいい勉強になる。
何れも女流作家。しかも若い。
『ジェーン・エア』を書いたシャーロット・ブロンテと『嵐が丘』を書いたエミリ・ブロンテのブロンテ三姉妹(『アグネス・グレイ』を書いたアン・ブロンテも)は、20歳代後半にこれらを書いて、30歳代には亡くなっている。
『高慢と偏見』は、ジェーン・オースティンが21歳の時に書いたものであり、しかも彼女の処女作である!!
いずれの作品も、情景描写もさることながら、大人としての「対話」の緻密さに圧倒される。
これだけしっかりした結婚観、宗教観、家庭観など、考え方、思考を若い、むしろ幼いころからどうして身に付けることができたのか、深く深く考えさせられる。
小説にも流行廃れがあるようだ。
最近では、ハリー・ホッターの子供の魔法使いの話やビアトリクス・ポターのピーター・ラビットがうけているようだが。
今回の旅行で、ハワーズにあるブロンテ姉妹の博物館に寄れるのが、オールドファションの私の好みとしては有り難い。
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