法然八百回忌と親鸞七百五十回忌の特別展が、東京上野の国立博物館平成館で明4日まで開催されている。
過日霞ヶ関での仕事の空きに、出かけて観た。
相変わらずの上野の森は混雑だった。
法然や親鸞の信者、浄土宗や浄土真宗の信者が多いのか、館内も大混雑だ。
両人ゆかりの名宝、阿弥陀如来立像や親鸞筆の法然語録・西方指南抄、悪人正機説の書かれた蓮如筆歎異抄、などなどが展示されていた。
例の如く、後ろからまたは空いているところを見計らって鑑賞。
手を合わせて拝んでいる人もみかけた。
平安時代末期の末法の世。
善人は救われるのだから、ましてや悪人をや。
大衆の救いを求める心を、ただ念仏を唱え続ければ仏教に詳しくない人(悪人)も救われるとした、他力本願の思想は大いに普及したのだった、が…。
阿弥陀如来立像のお顔の、たいへんとお美しいのに感動した。
観覧中に思いついた。
そうだ、学生時代に読んだというか読みこなせなかった倉田百三の『出家とその弟子』を読み返そう。
今なら少しは解るかも知れない。
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