東洋文庫ミュージアムは駒込にある。
三菱財閥の第3代総帥岩崎久彌が蒐集したモリソン文庫を中心に、東洋に関する書物を展示一般公開している。
岩崎久彌が戦前ロンドンで入手したモリソン文庫を中心とした岩崎文庫を、日本の戦時下に安全に保管するため国に国会図書館に寄贈してあったものが、昨年秋ミュージアムとして一般公開となった。
東洋という、西洋から東を観たことを中心に、とても懐かしい穏やかな気分に浸れるいいミュージアムである。
先ず、腹ごしらえにレストランへ。
岩崎久彌は岩手に小岩井牧場をもっていたので、小岩井牧場とのコラボレーションが活かされたレストランである。
レストランに向かう知恵の小道。
右側の板には、アジア(いわゆる中東も含む)各地の名言をそこの原語で書いてある。
左側の中庭は、シーボルトガルテンだが、まだ更地同然ですな。
ペルシャ語、「知は力なり」
1階の展示です。
たいへんに興味深い貴重な書物の蒐集に感心した。
ガラスケースに収っています。
2階のモリソン文庫にゆきます。
モリソンさんとは、ロンドンタイムズの記者だったオーストラリア人。
モンスーンステップと命名。
2万4千冊の東洋に関する本が並ぶ。
全てを目に見えるところには展示できない。
そこで、今回の特別企画として、国宝の間では、日本を世界に黄金の家に君主は住んでいると知らしめたマルコポーロの『東方見聞録』を古い物から何十冊か展示している。
世界各国で古くから刊行された『東方見聞録』
これを読んでコロンブスは日本へ行こうと航海に出た。
インドシナの思い出という絵。
カンボジアのアンコールワットかな。
中国の漢字の元と言われる甲骨卜辞片
この文庫最古の所蔵品。
中国の辛亥革命100年を記念して、孫文を支えた熊本県荒尾市の宮崎家の人々(寅蔵の長男竜介が柳原白蓮と駆け落ち結婚)の企画展示もあった。
次回の特別展は、「東インド会社とアジアの海賊」。
私は、東イント会社は海賊そのもの、アジアからごっそりと宝物を持ち去りアジアを破壊した帝国主義の出先機関とみているので、どんな展示になるか楽しみだ。
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