ボーとする

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スローライフ日誌

2013年04月09日

太極拳中伝審査に向けての最後の特訓を受けた。
しかし、生憎と前日は足を痛めて、ピョコタンピョコタンとしか歩けない始末。湿布を貼って一晩経ったら痛みはなくなった。ここへきては諦め切れずに強行訓練に臨み、片足労りつつの不格好な様で一応終わった。後は審査を受けるのみ。

審査をしてくれる師範は、月2回くらいづつ太極拳の視点のようなものを書いてコピーを寄せて下さる。
今回は942号。
禅的に"ボーとする時間をつくり"、充実した日を過ごす、いうものであった。
師範の妹さんがわれわれのクラスの先生。休憩時間に、"皆さんがボーと過ごす時間はどんな時ですか"との問いが優しく向けられた。

主人がいないときとか、主人が早く寝てくれて一人になれた夜とか、みなさん御主人に気遣っている姿が浮き彫りになり、大笑いになった。

私は、はてと考え込んでしまった。
ボーとしている時って、いつかしら。あるいは、ホッとする時は。
年がら年中ボーとしている、気がつけばうたた寝をしている、かも知れないが、そんなことのないように、常にかなり気を張っているのかな。
「一日が終わって寝るとき」と、その時は応えたが、正直、寝付きが悪く眠りの浅い私は、今夜はよく眠れるかしらと気遣っているしな。
そんな思いを気持ちの底に引きづりながら、お風呂に入って湯船に浸かりゆっくりした時、これだ! この時は正真正銘ホッとしているな、と感じ嬉しくなった。が、これはホッすること。

ボーとする、禅のように、こころを空っぽにする、ということは案外難しいことだ。
時間に追われあたふたと、こころまで落ち着きがなくなっている。
虚心になり謙虚で素直な自分に返る、そんな一とき、日に一度は持つように心掛けよう。
達人は太極拳を舞っているときがその極意だというだろう。
もっともっと精進しましょう。
静かで穏やかな充実したこころを得るために。

  

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