オペラ「魔笛」鑑賞

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スローライフ日誌

2013年10月16日

昨日、台風26号が10年に一度の大きな勢力でくるという日の午後、上野東京文化会館でオペラ「魔笛」を鑑賞した。
午前中はまだ雨風はなかったのだが、4時30分にはねたらもう土砂降り。一晩中そして今朝の朝方まで大荒れだった。9時過ぎには雨風ともに止んだ。

プラハ国立歌劇場の演奏。
「魔笛」は、モーツアルト最晩年の作で、貧乏と病のどん底で、見かねた友人が自分のウィーン郊外の、いわば場末の小屋で一儲けしたいとモーツアルトに作曲を依頼したもの、たしか。
そんことを思うと哀しくなるが、兎に角彼の曲は繊細で美しく、聴いているこちらのこころが洗われてくる。

大蛇に追われ道に迷った王子パミーノは、夜の女王の3人の侍女に助けられ、そこで誘拐された娘パミーナを救い出してくれと頼まれる。王子は陽気な鳥刺しのパパゲーノと救出の旅にでかけ、不思議な体験をする。
子供も大人も楽しめる、王子の授かった魔笛にかかると動物までもが楽しくなるという、冒険のお伽噺。
後半は、ちと説教じみてきて大人向けかな。結社フリーメイスンをあらわしているともいわれている。
夜の女王のソプラノの素晴らしい喉の響きが最高だ。
普通は、ぬいぐるみの動物、大蛇やライオン、駱駝などなどが出てきて、子供たちは大喜びになるのだが、プラハの今回の演出は動物は無しで、上品に大人っぽく纏められていた。
これはこれでまたいい。
 

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