日本美術院再興100年特別展

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スローライフ日誌

2014年02月26日

昨日午前中、霞ヶ関で仕事をした後、高校時代からの友人で歌人として大学でも教鞭をとっている友の希望で、上野にある東京都美術館で芸術鑑賞をした。

一つは、友人の知人が理事をしている書道の会の見事な書の展示を拝見した。
自作の詩歌を自分で書くというもの。漢詩あり和歌ありで、見応えがあった。
書を観ているとこころ落ち着く。
亡父を思い出した。父も書をよくした。近々能を鑑賞する機会があり、父の謡曲本をめくっていたら、覚え書きが1冊あった。それは父が筆でメモしたものであった。見事な字体で書かれていて父が生きていた。惚れ惚れと魅入った。
書はいいものだ。心落ち着く。

二つは、「日本美術院再興100年特別展」
岡倉天心らが創立した日本美術院を、横山大観らが再興してから100年を記念した特別展。
小林古径、小倉遊亀、平山郁夫なが排出した。
小林古径の「竹取物語」は懐かしい日本のお伽噺の世界を思い出した。
平山郁夫の「祇園精舎」は清逸である。
速水御舟の「京の舞妓」はほんに細かな細密画、畳の編み目など本当に一本一本画かれている。
小倉遊亀の「径」はなんとも可愛い気持ちを抱かせて不思議、女の子など顔が隠れているのに真剣な楽しさが伝わってくる。犬の可愛さ。一列に2人と一匹が平面的に歩いているところが描かれているだけなのだが、なんとも可愛くて明るくていい。
帰りにこの絵を買おうと額に入っているのをみたら、およそ25万円だ。リトグラフ。既に予約が数人入っていた。私は止めた。

友と、70歳までに為たい事など話して、柔らかな一日を過ごした。

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