「こころをスローにすること実行委員会」に出席した帰り、日本橋の三井美術館に寄って、「蔵王権現と修験の秘宝」特別展を観た。
吉野の里には今年の春に出かけていたので、その復習となる。
修験者役行者が悟りを祈って祈って、現われたのがあの怒りに満ちて地団駄を踏んでいるような権現様であった。
1007年に、"この世をば 我が世とぞ思う望月の 欠けたることのなしとおもえば"と詠んだ藤原道長が、金峯山に埋めて平安を祈ったという直筆の経と筒が現存していて展示されていた。凄い。
その他、幾多の蔵王権現像が祀られたことか。その素朴とも言える像の展示は圧巻である。
何だか今の世に対しても、穏やかに救いを諭される優しい阿弥陀様ではなく、怒り狂った権現様が現われそうだ。
もっとゆっくりと観たかった。
1000年前の当時の世相と現代をどうしても比較してしまう。
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