東京上野公園にある国立科学博物館で開催中の世界遺産「ラスコー展」をみた。
フランスのラスコー洞窟に原始人の描いた動物の絵があるとは歴史の教科書に書かれていた。
フランスに行く度にこの目でみたいものだと思ったが叶わず、その内に立ち入り禁止になった。
今回の展示は、当然実物であるはずもなく、でも何故か行ってみてみようと足を運んだ。
想像以上にものすごいものだった。これを、穴に落ちた羊を追っていて偶然見つけた子供はびっくりしたことだろう。
ボルドー近くの森にある洞窟だ。ヨーロッパの各地にこうした絵を描かれた洞窟があるらしい。
このラスコー洞窟の大きさというか長さ、枝分かれしてひょろひょろ伸びている長さにも驚かされる。
そこに何故こうした大小様々な動物が描かれたのか知りたいがまだ不明のようだ。単なる絵描きが道楽で描いたのではあるまいて。
先ず原始の洞窟だから真っ暗。明り取りの工夫、獣脂をもやしたであろう工夫も残されている。高い岩壁に描くには梯子が必要だ。塗料、絵具、その他の工夫も残されている。一人でした事ではないらしい。
そして、誰が書いたのか。何時頃??
クロマニヨン人だ。ネアンデルタール人よりはわれわれに近い時代。ホモ・サピエンスで我々の祖先だそうだ。2、3万年前のこと。
それにしても彼らはとても綺麗だ。マネキンだからそうしか作れないのか。今の人間のようだ。(事前にみたパンフレットで、氷期だったので毛皮を着用している絵があった。ので、寒かったが毛皮を着ていくのは止めにした。間違えられたら困るから、ふふふっ)
クロマニヨン人はアフリカが起源で、その後世界に広がって、今で言う移民をしていったようだ。
大迫力の展示だ。
最新テクノロジーを駆使して、実物大の洞窟を作り、実物同様の絵が描かれている。
雄大な、地球と人類のロマンを感じた。何故3万年も前にあれだけの仕事をなしたのか、どうしても知りうたいな。祀りごとなど多分まだなかっただろう。それ以前のずーと前の、自然と人間と一体化していた頃のこころなのかなー。絵ごころは人類発生と共にあるのかな。では、この頃音楽はどうだったのかな。絵も音も、伝達手段としてはあったのだろうな。
現代の今日など、時の流れから見ると、砂粒にも満たないのかな。
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