悦子の談話室

防災体験

     
   

 町内会で防災体験を実施した。

 近くの小学校校庭に50人程の町民が集まった。

 千葉市の防災普及車にきてもらって、折からの地震で、震度7の揺れを体験した。この起震車は千葉市には1台しかなく、今引っ張りだこだそうだ。

 千葉はしょっちゅう地震があり、震度4くらいには慣れているが、7ともなると、流石に怖い大揺れであった。わたしはしっかり座って構えていたが、立たされた人は、よろけたり前のめりになっていた。

 小学低学年の子供たちは、身が機敏で、「机の下のもぐって!」と指導員に声を掛けられると素早く一斉にもぐるが、わたしも含めて中高年齢者は体が折りたためず、頭をぶつけるのが関の山だった。

 煙体験では、テントの中に煙が充満して視界ゼロの、たかだか3Mほどの距離が、なんと長く感じられたことか。1煙に撒かれるというが、何も見えずに頼りになるものがなにもないとは、たいへん不安なことである。体験だから無害の煙だったが、火災であれば有害の強い臭いの煙だろうから、パニックにおそわれてしまうだろう。

 後で教わったが、濡らしたハンカチなどで口を塞ぎ、素手で壁沿いに伝わり、冷たい方に逃げること、だそうだ。

 こんな体験が役にたたないですむことを願うばかりである。

(2004.11.27)

 
     

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