文豪徳富蘆花は、千葉県豊海村粟生納屋(当時の地名。とようみむらあおなや)にある茉莉舎という別荘を借りて、過ごしていたことがあるそうだ。 わが九十九里町の家の直ぐ側。 わが亡父が幼かった頃の記憶によれば、蘆花は、大きな体のおじさん風だったそうな。よく上半身裸で、畳に横になって昼寝をしているのを見かけたと、話してくれたことがあった。 蘆花の作品『新春』の中に、"茉莉舎"とか"海と浜"という節があり、"茉莉舎"には「中西君の豊海村にある別荘茉莉舎を借りて…」とか、"海と浜"には「全く九十九里は大きい…」と書いてある。 その文章をわが父が書いて、蘆花が逗留していたその茉莉舎の下、つまり海岸に下った砂浜に文学碑を建てた。 |
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