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コンプライアンス

 ある情報誌のインタビューを受けた。テーマは「コンプライアンス」。特集を組むという。

 日本語で「法令遵守」。

 企業活動を行うにおいて、法制や規制、内規などをきちんと守りましょうということ。仕事をする上での基本中の基本である。

 これが、いまさらのごとくに企業統治(コーポレート・ガバナンス)においてもっともらしく言われ始めたのは、あまりにも目に余る企業不祥事の続出があるからである。人命にかかわる事態なのだ。企業は誰のためのビジネスなのか、全社をあげてしっかりと考え直し、社会的責任を果たしてもらいたい。

 法を守るは最低限のこと。その上で、サービス向上、商品開発に取り組む。常に念頭にあるべきは、消費者のためになるにはどうしたらいいかということ。些細なトラブル隠しが、ひいては大事故、大事件となり、社会的信頼がゼロどころか、会社の崩壊にまでつながりかねないのである。

 不況下での業績アップを迫られていることから、どの企業も行過ぎたビジネス(良く言えばの話)が目立ち、自滅しているようにみえる。

[掲示板]

 

[掲示板に寄せられた声]

企業のコンプライアンスとは  投稿者: KNK 投稿日:2004/11/05(Fri) 14:35 No.18
以前から企業のコンプライアンスについての話題が賑やかですが、当社でも不幸な事件が発覚し倫理規程を制定しました。しかしこの様な規程は、法的な位置づけが曖昧で他社の事例をみても罰則規定すらありません。違反者に対しては、社員であれば就業規則の懲罰規程が適用されますが、損害賠償させるには刑事告訴が必要です。倫理規程などは、対外的な宣伝効果を狙ってホームページなどで公表することを目的としているのではないかと思われる様な事例もあります。これで本当に企業不祥事が根絶できるのでしょうか。


Re: 企業のコンプライアンスとは 篠崎悦子 - 2004/11/05(Fri) 15:23 No.19 HomePage

 倫理規定を制定したからといって、今のままの企業形態では企業不祥事は根絶できないでしょう。今問題になっている企業不祥事とは対社会・対消費者に危害が著しく及んだ場合の事件です。「不祥事」などという用語自体あいまいなものです。「倫理」も企業側の倫理です。「コンプライアンス」に至ってはいいかげんもいいとこです。日本語に訳す場合、はっきりと「苦情処理」とすべきとの意見すらあります。同感です。
 日本企業の体質を変え、社内外に風通しのいい、責任体制の整った、消費者に向ける顔のある経営態にならなければならないでしょう。
 個々の社員は気づいていても、組織となると、特に大きなところではガラガラポンができず、古い体質の膠着状態から抜けきれないのでしょう。
 問題が発覚しているのは古い大きな企業ばかりです。ということは、若い企業に大いに期待できそうですかね。
   
         
 

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