悦子の談話室

アメリカという国

     
 

今回の大統領選挙は殆ど見なかった。というよりは見られなかった。トランプ前大統領が余りにも不気味で恐ろしく愚かで彼を見ると気分が悪くなりそうで直ぐにテレビを切った。
バイデン大統領が無事就任してからは気分も安らいだ。今後はトランプ政権が置き土産した国内の分裂や世界的威信下落などなどの回復、コロナ対策、諸国際協定への復帰などなど、民主主義を掲げて難問解決に邁進することだろう。
この民主主義や多数決こそ難問だ。善悪はさて置き神ならぬ人間のこと、様々な意見がありそれに伴う様々な権力が生まれ、さらにそれらに流されていく多くの人々。アメリカは移民で成り立った国。だから智慧を出し合い意見を出し合い民主主義を育て、チェックアンドバランスを効かせてきたのであろう。
それにしても、コロナ対策、温暖化対策などに科学的専門家を無視し遠ざけ、国際協定からは次々と脱退し、閣僚や取り巻きを得意の次々と首にし、趣味のゴルフとツィッターに明け暮れるという考えられない深慮なく独善的偏狭な人物を大統領に選んだアメリカという国はこの4年間に失ったものははかり知れまい。選挙に不正があったと主張していたが自分がする人は他もするものと信じているらしい。議事堂への暴徒乱入は如何に。
ヒットラーを思い出した。それに国民が心酔していく。童話ハーメルンの笛吹き男をも思い出した。国民や市民はしっかりと自分の頭で考え想像力を駆使して分別をもって物事にあたり発言していかないととんだことに巻き込まれる。それに気づかないのが恐ろしい。そうでなくとも空中にはフェイクニュースが飛び交っている今日この頃だ。
この辺で止めておこう、また暗い気分に陥りそうだ。
さて、日本という国は…。

(21.01.23)

 

 
     

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