悦子の談話室

姉逝く

     
 

長姉がまさにコロナで逝った。3月16日。86歳。甥から連絡があった。義兄は10年近く脳梗塞で半身不随、老々介護の果てである。昨夏、二回目のコロナワクチンを接種して副作用が悪化、高熱、肺炎を起こした。嚥下力は衰えたもののようやく回復し、病院や介護施設を転々として、最後の施設でコロナにまた感染、身内の極少人数にガラス越しで見守られながら逝った。
両親の面倒を見続けていた甥はそれでも気力を振るいたててしっかりと最後の諸事をこなしていた。義兄の落胆ぶりは哀れであった。
姉もどんなに悔しかったであろうか。どうか安らかに休んでと祈るばかりである。悲しい。  合掌

(22.03.25)

 
     

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