あれから5年。我々の意識はこんなに浮かれていていいものだろうか。
大きく言えば、国家存立の危機に見舞われたのだった。
この体験を、社会として生きていくための新しい知恵に結びつけているだろうか。
そろそろ、"絆"とか"寄り添う"とか"風化させない"とか"共にいる"とかいった感情論に浸るだけでなく、新しい未来を見据えた中長期的社会基盤の構築計画、国際的にも模範となる防災計画が必要ではなかろうか。
これはやはり国として責任をもって取り組まなければ出来ないことだ。国としての復興の取り組みがさっぱり見えてこないの心配だ。まるで他人事のよう。政府主催の5年目の追悼式が東京でもたれたのも違和感を感じたのは私だけではあるまい。再度言うが、オリンピックなどにかまけておられる場合ではないはずだ。
(16.03.12)
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