悦子の談話室

クルム伊達公子の応援

     
 

たまたま、チラッとテレビのニュース番組で見た。
テニスのクルム伊達公子選手が、プレイ中に怒り、「ため息ばっかり!」とか「シャラップ!」とか聞こえるような言葉を叫んでいる。そして、敗退した。
日本で開かれている国際大会らしい。
ファンとすれば、伊達を身近に見て彼女と一体になったつもりで応援しているのであろう。見事にきめれば大拍手。しかし外すと、ウォーとかアァーとかの大合唱となる。会場に響き渡る。
そんな中で、冷静沈着で鋭いプレーなんて出来やしない。失敗は自身がしっかり把握している。それを大バックコーラスよろしく指摘されたのではたまったものではなかろう。
「観戦のマナーを知らない」と、後で伊達はコメントしていた。
ウインブルドンの息詰まるあの静けさを知らない素人観戦。

この件に限らず、近頃のいろいろの素人たちの自分レベルでの思い上がりが気に掛かる。
素人を盾に、謙虚に学ばないまままかり通るばかりでは、時として他人に大迷惑をかけるばかりか、恥をさらすことにもなることをこころしておきたい。例えそれが「同情」や「応援」のつもりでも。

(13.09.27)

 
     

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