今夏の猛暑は並大抵ではない。
ニュース番組でも天気予報でも、エアコンや扇風機を積極的に使うことを推奨している。
熱中症対策としては必要だろう。
私は電力会社に勤務していたので、夏はピーク対策が大仕事だった。
冷房需要と高校野球が重なるとたいへん。
関東で夏1°温度が上がると、たしか四国電力分の電気が使われるほどだったから。
一般家庭や工場などに節電を必死で訴えかけた。
この夏は、電力会社からの訴えは余り聞かない。
電気は足りているのかしら。
九十九里の我が家は、エアコンなし。
海風の風通しがいいので扇風機もたまにつける程度。
夜は寒いくらい。
千葉市の家は、エアコンなしでは蒸し風呂だ。
窓を開けても、熱風がもわもわしているだけ。
南房総市千倉の親戚の家は、エアコンなし。
こちらは海辺ではないのに、涼しい田畑の緑の風が吹き抜けて、爽やかそのもの。
吉田兼好曰く、" 家の造りようは 夏を旨とすべし
冬はいかようにも過ごせる " だったかな。
そんな自然の力を活かす余裕のない都市作りの住宅事情は回り回ってヒートアイランドを作ってしまっている。
気のせいか、近頃千葉市は東京よりも暑い日が多いは何故か。
昔は我が家の近くの稲毛海岸に、文豪らが避暑に来ていた名残がある。
が、その稲毛海岸も今では埋め立てられて、美浜区という一つの区ができあがった。
こんなことも、ヒートアイランドの原因だろう。
(10.08.26)
