悦子の談話室

電車内の出来事

     
 

所要で東京まで出かけ、多少くたびれたので東京駅始発の総武快速線に乗り、座って帰ろうとした。

発車して次の駅の新日本橋から乗ってきたのか、私がその時気付いたのか、両親に付き添われた女子高校生が座席の端にへたりこんでしまった。

私は反対側座席の中央部分に座って仕事関連の書類に目を通していた。
多少の立ち乗客はいた。

気になって仕方がない。

彼女の直ぐ前の席には、若い奥さん風の人が本を読んでいて、気がつかないのか席を譲ってあげる気配は全く無い。

私は立っていって、席を譲った。
見ると、その女子高校生、額に大きく湿布していて、顔面蒼白。
ためらわずにお母さんは「有難うございます」といって、娘を座席に座らせた。

そして、また気になったのが目の前に座っていた若い奥さんのこと。
ご自分も体調が悪かったのどうか。
そのすました表情がなんとも不可解だった。

(07.05.16)

 
     

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