久々に柏崎刈羽原子力発電所を見学する機会に恵まれた。
仕事で以前に何回か出向いている。
今回は、震災で全てストップし、総点検をしているので、通常では入ることの出来ない部分まで入れて、原子力発電の仕組みを理解するいい機会だった。(被災には深くお見舞い申し上げる)
平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震で、点検中のプラント3基は停止中、運転中のプラント3基と点検で起動中1基は原子炉自動停止装置が働き、7基全ての安全設備は機能したということであった。
現在、国に提出した点検・評価計画書に基づいて建物・設備の点検・評価を行い、地質調査結果などを踏まえて準備の整ったところから耐震安全性向上の工事を進めているという。
今回の訪問に日本の知識層を代表する(?!)5名が同行した。
彼らは原子力発電所見学は初めてとのこと。
その緊張ぶりはたいへんなものであった。
普段親しく原子力発電に接していない人々に理解を得ることの難しさを改めて実感した次第だ。
今回は事故ではなく震災だったわけだが、市民の信頼は、そこで稼働している諸機能の安全性と働いている人々の信頼性にかかっている。
現在、発電所をオープンにして、多くの人に実際に見学して欲しいと呼びかけている。
全国から7000人強の協力企業の方々と、社員1000人の体制で、たいへんな努力で復旧工事に励んでいる。
どうか、焦らずに安全運転の再開をじっくりはかって頂きたいとこころから願う。
(08.21.23)
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