千葉市市政モニターとして、千葉市の誇る最新式のゴミ焼却施設を見学した。
千葉市美浜区新港にある、「新港クリーン・エネルギーセンター」である。
ここでは美浜区と中央区の可燃ゴミを焼却処理する。
建設費270億円。
プラント設計施工 川崎重工業。
小学四年生を対象にしたという見学コースで案内してもらう。
小さな子供たちへの環境教育はたいへん重要なことで、よい試みであ。
先ず、プラットホーム。
ここに市の可燃ゴミ収集車が一日3回くらいの割でゴミを運び込む。
8戸の捨てる口がある。
捨て口は開くとエアカーテンで臭いを外にもらさない。
ゴミ収集車は出て行く時は、綺麗に洗車されてから行く。
8番口は、一般の捨て口。有料。
道路公団の車が道路上のゴミを捨てにきた。
スーパー・ゴミ発電の仕組み。
何故スーパーかというと、ゴミ焼却ボイラーで発生させた蒸気を、さらにガスタービンの排熱の有効活用によってそれを高温にした蒸気タービンで発電しているから。
勿論、ガスタービンでも発電している。
見学時は蒸気タービンのみで発電していた。
発電した電力は、この工場施設内で使うほか、半分くらいは電力会社に売電している。19年度でおよそ5億円。
発生した蒸気は、発電以外にはここの給湯や、場外の事務所や隣の市営プールなどに熱供給している。
蒸気タービン。
コントロール室
溶融炉。
ゴミは焼却することによって1/10に減り、さらに高温のプラズマ処理により1/2にしてスラグ化する。
ダイオキシンや有害臭気は、高温プラズマの熱分解により発生防止。
スラグは建材や道路資材などに使われる。
焼却炉。
3機ある。
1日の焼却能力は405t。この建物の全体分くらい。
ゴミピット。
学校のプール27個分の大きさ。
クレーンが適量を焼却炉に運んだり、ならしたりしている。
このクレーンはごみ収集車3台分を1度に掴む。
千葉市では、3つあるゴミ焼却処理施設のうち、1つは老朽化のため廃炉となる。
ここ新港の焼却施設が日本で4番目となる最新型でがんばっている。
分ければ資源・混ぜればごみという。
市民のゴミ減量作戦とともに市政のゴミ環境行政の強化が必至である。
(09.01.16)
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