所要で六本木まで出かけた帰り、電車の中で、立った私の前に座っている若い女性が、やおら大きなバックから化粧品を取り出して、本格的に化粧をし始めた。 電車の中での化粧といえば、こんな可笑しな話がある。 何故かほっとした。 ほんのりと知らずお化粧していてきれい、あるいは隠された美へのほどこしといった、奥ゆかしい美しさは全く影をひそめている昨今である。 件の女性は化粧が下手なのかもともと土台がダメだったのか、あまりいい仕上がりにはならなかった。 (07.05.25) |
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