過日はおかしな日だった。けったいな事々に遭遇した。 次に午後、駅前の親しいクリーニング屋さんに行った。暫くするとパトカーが次ぎ次ぎと来る。4台も来た。おまけに救急車まで。隣が駅前交番だ。店を出てみると、すでにマスコミか私服の警官か、普通の人を数名囲んでいる。聞いてみると、電車で痴漢があって交番まで引っ張ってきたがその前で犯人に逃げられてしまったと。被害者が誰かは分からなかったが、健気にも高校生らしき女性が現場を見ていたので証言してあげると付いてきていたようだ。それにしても駅員はなにをしていたのか。そう言えば近頃駅員の姿をあまり見かけない。 で、この帰り、道路にランドセル2つと小さな手荷物が散乱している。側の下は京成線路が走っている。事故かしらと線路を覗いたがそうでもない。暫くすると、「あっ、それ僕たちのです」とランドセルの似合わない背の高い男の子たちが走ってきた。「どうしたの」と聞くと、「まあ、あっちで友達が泣いていて」とちょっとませた感じの話し方をする。「僕が悪いんです」と相変わらずませている。詳しく聞いても仕方ないので、「ともかくランドセルなど道の端に片して、それから…」と言っていると、もうひとりの子が、これもませたことを言う「でそれからなんですか」。あきれたが、彼らは片付けてまたまた泣いている子がいるという方へかけていった。 寄ってたかって小物(大物ではなかろう)都知事に悪口雑言しかはけない都議会、都民、市民、評論家たち、そしてマスコミ。こちらも大いに小物と見られる。チェック機能ははたらかなかったのか。その機能不全こそ問われればならず、もっともっと大物のワルはいようぞ。都政にはもっと大事があろうて。 けったいで怖い世の中になりつつあるのかな。 (16.06.09)
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[悦子の談話室へ]
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