過日のJKSKサロンで、崔誠恩(チェ ソンウン)さんの「韓国の食文化〜キムチのお話」というとてもいいお話をうかがった。
崔さんのおばあさんは韓国宮廷料理人だった人。「チャングムの誓い」の世界ですね。
1985年に日本に来られた。
キムチ文化研究所所長として、韓国料理を研究。日本各地で講演もされている。
キムチは逆輸入だそうだ。
もともとキムチは白いもの。科学調味料や砂糖、保存料などは一切使わない。地中に埋めて自然発酵させて、1年間の保存に耐える。
それが、200年前、日本軍が兵器として唐辛子を投げつけた。唐辛子の落ちたものは腐らず、これは保存にいいのではないかと、唐辛子が伝えられた。白菜も日本から伝わったもの。
こうして、今の真っ赤なキムチが出来上がったそうな。
崔さんの漬けたキムチの美味しいこと。そんなに辛くはなく、白菜や大根も韓国産のもので、それは美味しいものです。早速通信販売を聞いちゃいました。
韓国では、男性にもキムチ休暇が3日間あるそうです。
1年分のキムチを家族総出で造るのが慣わしのため。
一家で150株の白菜を漬ける!!
薬味のネギやニンニクの束も50束とか、それを下ごしらえする。
食卓には必ず2種類のキムチをのせる。
醤油、味噌、コチュジャンも1年分手作りする!!
「30秒でチン」の食事しか出さない家庭の子は、我慢が30秒しかもたずに切れる。
インスタント食品に手を加えて出せば、3分はもつ。
3日かかる手作りのキムチを食べる子は、3年はもつ!!
親が造っている後ろ姿を見せることが大切と。
儒教の教えの残っている韓国。
男子は外で働き、女子は家を守る。
しかし、経済のため若い女性の社会進出は進んでいるようだが、またブームが盛り返して働く若い女性も手作りキムチに励んでいるとか。
最近はマンション住まいなど地面のない家が多くなり、大きなキムチ用冷蔵庫がどの家庭にもあるそうだ。
(08.02.22)
|