過日、快速電車に乗っていてある駅で出発時、大声で"その電車待って、乗せてー!"と階段を駆け下りてくる若い男性がいた。何事かとみな驚いた。車掌に見えるべくもないが無事彼は乗れた。よくぞ喚いたものだ、その気持ち分かると思った。やはり変わったひとで、乗ってからも一人で喋っていた。"ジムに勤めている、子供を叱ると初めての子はすぐ泣く、今は叱られることがないから。でも慣れてくると泣かなくなる" 出口に突っ立ったままの人にはそこおろしてあげてよー"とか。まっとうな事を言っている。乗客皆も彼のことを気にはしながら少し慣れてきたようだった。なかなか言いたいことが口をつかないが、彼は言いたい事が言えている。 (16.03.29)
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[悦子の談話室へ]
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