悦子の談話室

叔母逝く

     
 

亡母の生家の、たいへんお世話になった叔母が逝った。
有り難うございました。
92歳。車椅子で朝食の席に着いて、そのまま安らかに逝ったそうだ。
数年前、先にいった叔父(夫)も叔母と昼頃差し向かいで好物のお寿司を食べながら話しをしていて、そのまま安らかに逝った。
夫婦揃っていい人生を送ってきたあかしだ。
心底心優しい叔母だった。心温かな人だった。
南房総の穏やかな田園風土そのものの人だった。
「早く父さんのところへゆきたい」と言って、親身に面倒を看ていた従姉妹を困らせたこともあった。
いま、叔父のところで、大好きなおしゃべりをしていることだろう。叔父が穏やかな表情をして「うんうん」と叔母の話に耳を傾けているいつもの図が浮かぶ。
ゆっくりとやすんで下さい。
合掌。

(14.03.10)

 
     

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