悦子の談話室

老いを生きる

     
 

80歳にならんとする友人から電話があった。
施設に入っている90歳を過ぎたご主人が、このところ高熱が続き血圧も高くて心配だという。
見舞いに行って帰ろうとすると、エレベーターのドアまで車椅子で見送りにくるという。
友人は気丈にも元気を装っているが、かなりの心労だろう。

そんな折、ある知人からは転居の便りが届いた。
宇都宮駅前のオール電化マンションに越したそうだ。
所沢の戸建てに住んでいた人だが、70歳を過ぎ、病気もして、庭付きの家の手入れは難しくなり、娘さんが20km離れたところにいる最良の場所の新築物件をネットで見つけたとか。
現物を見て即決だったそうだ。
東京までは新幹線で50分。いままでよりは交通の便がいいだろう。
そして、息子でなくて娘の側が、しかもつかず離れずの側がいいそうだ。
いい決断をなさったものだ。

(07.10.03)

 
     

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