悦子の談話室

小千谷縮み

     
 

新潟県小千谷市の、小千谷縮みの織り元を見学する機会に恵まれた。

2年前の大地震で、家屋や機織り機の倒壊という打撃に加えて、熟練の織り手の高齢化で、今では2軒しか手織りの織り元は残っていない。

その一軒、「おだきん」さんにお伺いすることが出来た。

小千谷縮みは、麻の独特の縮みが入った、夏の和服の最高峰の一つである。


入り口




織り機の前が地震で壊れている。


別棟に移るところ。まだ板で補修している。


崩れかけた壁。


一番の熟練した方。最高の織り手さんだ。工芸品として認定される作品を織っている。


絵柄をだす。昔はへぎと呼ばれる(へぎ蕎麦などの名称にも使われる四角い桶用の木材)木を束ねてその表面に絵柄を描き、一枚の木に2本の糸を当てて色を写していく。
この説明で分かるかな?
小千谷縮み独特の手法である。



織り上がった小千谷縮み。
これはかなり高価なもので、お値段は織り元でゼロが6つつく。


ずらりと並んだ憧れの小千谷縮み。

手織りの品はあと10年くらいでなくなってしまうかも知れない。

(06.07.19)

 
     

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