早速、オリンピックに向けて整地や道路、建造物の青写真が賑やかだ。
各方面の捕らぬ狸の胸算用も。150兆円も?
国民一体となっての物事への取り組み、国民の精神的昂揚には、確かに東京オリンピック開催決定は一役買っている。
それはそれでいいことかも知れない。
が、オリンピックとは元々は都市主体のものであった。それが国を挙げての催しとなっている。都市を超えて国同士の獲得合戦となっている。それも不可解な争奪戦で。その費用たるや莫大であろう。国民が負担している? そして消費税アップ?
オリンピックの在り方をそろそろ見直すべきであろう。
諸手を挙げて喜べない一番の理由は、東日本大震災被災地の復興は大まかに見て2、3割進んだかどうかという中で、復興の青写真もまだのところの多いなかで、東京だけはものの見事にオリンピック再開発に突進しているということ。
唖然とする。
被災者のおももちが思いやれる。
"おもてなし"を大事にする。当たり前のことだ。だったら東日本大震災被災地の復興も同時に取り入れた見事な取り組みは出来ないものか。
日本の知恵と今後の活力をもってすれば出来るはずである。
くれぐれも大震災被災者を取り残したままであってはならない。
アベノミクス第四の矢だか第五の矢だかには、遅ればせながらしっかりとした大震災復興の手立てを取り込んで明確にして、皆が心持ちのよい東京オリンピックにして欲しいものだ。
(13.09.13)
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