沖縄の現職知事翁長氏が8月8日に急病死した報せはたいへんなショックだった。ご本人が一番悔しかったであろう。辛かったであろう。強烈な戦いの道半ばで逝かねばならないとは。
保守系政治家の家庭に育ち、沖縄県議、那覇市長など務め、2014年、米軍普天間飛行場の宜野湾市から名護市辺野古への移転に反対して知事に当選した。前年13年1月には、県内移転断念を求める建白書を県内全41市町村の首長が著名し、保守・革新が一つとなる「オール沖縄」をリードしていた。
かつて琉球王国としての歴史を持つ特別な沖縄という島、その中で日本における米軍基地の7割を余儀なく負担させられている沖縄、常にアイデンティティーを心の底から求め続けているのではなかろうか、沖縄の人々は。その期待を受け止め、強く戦い生き抜いた真の保守政治家であった。まだ67歳だった。 合掌
沖縄の米軍基地問題は、沖縄県民にのみ負わせるのではなく、日本全体で考えなければならない大きな課題なのである。
(18.08.14)
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