悦子の談話室

プレミアムフライデー

     
 

所用で東京まで出かけた。
お昼時の東京駅地下街の、特に食品関連の店、レストランなどの混雑様と言ったらない。食品の有り余る豊富さ、上等なレストランやラーメン屋街の長蛇の列、まさに飽食もいいところである。
見回っていて、こちらは食欲も失せ気分が悪くさえなった。
ここは東京駅界隈という特殊な地区であるからだろうが、十分に消費は行き過ぎている感がする。
そうでない、シャッター街といわれるような街も圧倒的に多いのが日本の実情だ。

午後、正に3時過ぎに霞が関である官庁の仕事が終わった。別に今日からスタートするプレミアムフライデーを意識しての事ではないが。事務方その他大勢の職員の動きもいつもと変わらない。
帰途の電車もがらがらだった。

敢えて政府が音頭をとって働き方を変えるだの消費を増やして景気刺激だのとするほどの事だろうか。
かつては、土曜日が半ドンとなった。そして土曜も休日となり、週休二日が完備された。まだ一部の会社では土曜日も出勤というところもある。月一度金曜日を3時から休みとして、どうなることやら。
かつて余暇開発センターなる組織があったが、いまはどうなっていているかな。
ある調査では、このプレミアムフライデーを実施する会社はまだ2%に留まるとの結果がある。
似たような試みの議論で、サマータイムを導入して夏季の時間をレジャーや買い物などの経済活用に活かせないかなどといったものもあった。

要は、何かにつけて経済活性化につなげてくるのが胡散臭い。自由な時間を自由に使える充実した受け皿、社会体制をまずは整えるべきではなかろうか。女性の活用を促すはいいが夫婦共働きが当たり前で「保育園落ちた」騒動がとりあげられる。一家団欒というのどかな風景は。幸せな充実した暮らしとは。いつまでもエコノミックアニマルにしておきたいのか。
わたしとしては、プレミアムというよりはむしろ地方色を生かした人間としてマチュア(成熟した)な生き方を求めたい

(17.02.24)

 
     

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