悦子の談話室

老人ホーム入居

     
 

近くに住んでいる従姉妹(正確には従兄弟の妻、従兄弟は40年も前に亡くなったが再婚もせずに立派に娘と息子を育て上げた)が、有料老人ホームに入居した。
88歳になったばかりだ。
わが家からも歩いて5、6分のところに出来た新しい施設だ。太極拳の仲間の、大地主の土地にそういう施設が建った事は知っていた。
早速訪問した。
明るくて住み心地の良さそうな部屋だった。本人は家に帰りたい様子。
1年前までは気丈に曾孫の面倒までみていたくらいだから元気なのだが、その後一人暮らしとなり、この3月頃に病気をして20日間だか入院して、退院してからは一人暮らしが危うくなったようだ。民生委員の人にも危惧されていたそうだ。
うちも随分と彼女にお世話になった。放ってはおけない。なんとか気持ちだけでも安らかにしてあげたい。大地主の大奥さんはこのホームが気に入って、ここの一室に住んでいるとの話を聞いていたので、いいところよね、大奥さんも住んでいるんですってよ、と話してあげた。
遠くに住む娘は歯科の家業も忙しく、引っ越して同居など出来るはずもない。
見舞って直ぐにその娘に電話を入れた。親の心配は痛いほど分かるから。大丈夫よ、前と同じに元気だったわ、これからもちょくちょく寄ってみるわね、と。それで少しは安心して、私の携帯電話の番号を控えていた。
どうしようもない高齢社会。社会体制対応が追いついていない。安保法制どころではないと思うのだが。

(15.07.14)

 
     

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