台風10号が東北地方に上陸して、大荒れとなった。震災の爪痕冷めやらぬ今、またの大被害。このところの天変地異は酷い事としか言いようがない。
先には一週間で3つの台風が北海道を襲った。
私は仕事で30年以上も前になるか、地球温暖化の研究会に所属していて、多分日本で初めて近未来(30年後とか)への警告レポートを纏めたものだった。世界の専門家たちの調査は、今日現実に地球各地で起こっている現象を予知したものだった。地球が温暖化し、熱帯の蚊などが温帯にも蔓延し、強大な台風が多発する、熱帯のスコールような突然の大雨が(当時はゲリラ豪雨という言葉はない)温帯にも起こる、オゾン層の破壊により白内障や紫外線の被害が増えるなどなど。
そして、それをもとにして私は省エネルギーの普及に大いに努めた。講演で各地をまわり、家庭向け省エネルギーのパンフレットを作成したのも日本で初めてだったはず。まだ省エネルギーという言葉もなかった。
が、今も人間は相変わらず多量にエネルギーを消費し、楽で安易で快適な暮らしを追及し続けている。
これでいいものか。30年後の地球の暮らしはどうなっているのか。
30年とは一世代だ。たった一世代で悠久の美しい豊かな地球が崩れ始めた。
日ごろ安穏と暮らしているが、これからこうした異常な気象変動にしっかり対処しなければなるまい。
(16.08.31)
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