日本社会の「詰めの甘さ」がいたるところで露見してきている。 日本社会は「甘えの構造」と称される。 甘えて済んでいればよかったが、ここへ来てさまざまな被害が生じてきて、怖い。
想定外という言葉で済ますが、それは「詰めの甘さ」を表していよう。 活断層が分からなかったとか、地震の揺れが想定以上だったとか。 今回の新潟の大地震で被害が60ヶ所近くに及んだ東電の柏崎刈羽原子力発電所は運転開始の停止命令を受け、今夏の電気に供給不足を招くおそれが出てきた。 世界一を誇る原子力発電所なのだが。 現政府の政策もしかり。詰めが甘いまま美辞麗句の作文だけ。 野党もここぞとばかりはっきり具体策を示せば国民も納得できるのに、それが無い。 不甲斐ない。
報道も取材元の詰めがなってない。 中国の肉まんならぬダンボールまんは北京テレビの捏造だったとか。
医療機関のヒヤリ・ハットは10万件(過去1年間?)にも及んだという。 年金、保険は件のごとし。
「甘えの構造」でなく、「自力の構造」にしないと、自分を守れない。
(07.07.19)
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