おしゃべり・トーク

正月行事

         
   

催しいろいろ

タイトルそのまま「正月行事」という催しである。
社会福祉協議会稲丘部会主催の新年の行事。今年は1月9日(土)に開催した。
稲丘小学校学区の子供たちに、昔懐かしい正月の行事を伝承、体験させようとの試みで、社会福祉協議会稲丘部会に属しているPTAや各町内会、有志などが運営実行している。
今年は我が稲丘町内会が当番で、主体的積極的に運営に当たった。
こうなると俄然張り切る私は、筆頭当番として皆に参加の声掛けをし、町内から約30名の大人の参加を得た。事前の準備、稲丘小体育館や校庭での設営、当日の運営と、私は現場監督に徹して皆にはっぱをかけるだけなのに、まあ疲れたこと!! 
当日は、天候もよく、小学生約450名、大人約150名の人出で大賑わいだった。
朝早くから、餅つきをして、子供たちにも体験させ、みんなで賞味する。お雑煮、あんころ餅、きなこ餅にして。お変わり自由! 何しろ前日からといで用意してある80kgの餅米を搗く。臼は4台。
450名もの子供たちをPTAの係りが10人まとめて45組、案内する。空き時間には体育館の内遊びと外遊びを用意して、大人がそれぞれ付いて一緒に楽しむ。
内ではかるた、おはじき、お手玉、紙飛行機など、外では羽根つき、たこ揚げ、こままわし、ベイゴマなどなど。
私は昔懐かしい百人一首をした。60年以上も前に家族で興じたもので、いまでも少しは歌を覚えている。読み手として3回も声を張り上げ読んだら喉が痛くなり往生した。広い体育館の中で何百人もの元気な子供たちの声が響く中、よくも無理をしたものだ。感心したのは、多くの子供たちが興味を示し、中には1年生だという女の子、良く取る。お母さんとしているとのこと。男の子も百人一首を知っている子などいて、私も手抜きしないで一緒に取ったのだが、おばさん強いよと悔しがる子もいて可愛いのなんのって。百人一首の説明を少しづつ加えながら、「百人一首は恋の歌が多いのよ」などと言うと、女の子が「知ってる、"をとめ"がでてくるもの」と。ふふふっ。捨てたものでもないな、っと。

今時の子供たちはデジタル文化で育てられている。デジタルでは記号としての情報は伝わるのだが、そこにはこころが込められていない。そこのところを私は常に危惧している。こころが欠けているのだ。
ところが今回子供たちと遊び接して、子供たちのアナログ文化への興味もまだ無くなっていないということを感じ取れて、ほっと安堵した。もっともっと大人はこどもたちと生身で接し、思い愛し合える時間を作らなければならないな。経済的豊かさにあくせくするだけでなく、真の豊かさ心の豊かさを子供たちに育んでやる事、これは大人の大切な責任なのだ

(16.01.12)

   
         
 

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