パソコンではないし、スマホでもない、ただの古くから使っている携帯電話がある朝、突然使えなくなっていた。
前の晩使ったのだが、目覚ましのベルが鳴らなかった。
おかしいと、開けて見てもうんともすんとも言わない。バッテリーの接続が悪いのかと入れ直してみてもだめだ。携帯で携帯電話店に聞いてみようとして、笑っちゃった。
雷雨の合間をみて、店に持って行った。店頭にかわいいロボット、ペッパー君がいて、人懐っこくて暫くお話しして愉しんだ。その間に店員さんが調べてみていて、「お客さん、OFFになってましたよ、どこも悪くありません」と。買い換えを迫られるのを覚悟で行ったので拍子抜けしてしまった。
OFFにした記憶はないので合点がいかない。いったいどうした事じゃ。「何かの拍子にOFFになっちゃったのかも」と店員。ま、狐に摘ままれた感じ。
通り道にTSUTAYAがあった。今読んでいる本『ダロウェイ夫人』の映画を見てみたくて、寄ってみた。20年くらい前の映画でバネッサ・レッドグレイヴが主演した、とてもいい映画のはず。「DVDにはまだ変換されてないですね」とのこと。この本の主題ではないが、また過ぎゆく時を感じた。
と、翌朝友人から携帯に電話。「昨日、スマホがメールも電話も通じなくなってしまったの。ごめん、今直ったみたい。いただいた電話何だった」と。
私もそうだったと話して、素人同士で、雷かなんかで電波がおかしくなったのかしらね、という事にした。
(16.08.25)
