貧困とは排斥(exclude)のこと
「難民を助ける会」設立25周年記念総会に出席した折、なによりも有難かったのは、コーヒーブレークで相馬雪香会長と親しくお話させていただく機会に恵まれたことであった。相馬雪香会長は90歳代。日本を代表する国際的に活躍された女性である。今は殆どの活動を後輩にまかせておられる。「日本は今再びしっかりと女性たちが頑張らなければ国はだめになる。もつと怒らなければならない」と強く言われた。相馬会長からもの凄いエネルギーを頂いた気がした。
特別講演では、前軍縮会議日本政府代表部特命全権大使猪口邦子さんが、軍縮会議議長の座をもぎとった経験談を生々しく話してくれた。話の中、「貧困とは、経済的問題ではなく組み込まれないという問題」との認識に立って活動したというくだりが、たいへん共感を覚えた。従って、NGOを本会議のメンバーに加えた議長としての強い意味が理解できた。この"組み込まれない"という問題は全てに通じる。国際会議におけるNGOの立場、あるいは国と国との立場、さらに女性の立場もそうである。
この会では若い人たち(女性も男性も)が多く活躍していて、この会合にも多くの溌剌とした若者たちが出席していたのがとてもうれしかった。
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