悦子の談話室

茶例

     
 

 わたしも会員の三木会新年会で、不耀庵を主宰している茶道家の会員から、お茶の、そもそもの始まりの話と所作の実演があった。

 中国から伝わってきたのだから、成る程、最初は椅子とテーブルだったのだ。

 茶道ではなく、茶例といったそうだ。

 彼女はお茶を研究し、皆に自由なお茶の楽しみかたを普及している。

 流派に全く拘らず、だから難しい作法も煩く言わない。

 正座は罰としてあったもので、茶会のとき利休すら正座の姿は実は残っていないそうだ。

 女性が茶道の中心になり始めた時から正座になったらしい。

 と、彼女の話はいつも目から鱗の落ちる思いがする。

  だから私も、臆することなくお茶を楽しむようになった。

 彼女の語り口は凛としていて、清清しく、実に奥が深いのである。

(2005.01.21)

 
     

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