悦子の談話室

「妻も外」

     
 

 鬼は外ではない。

 先般、内閣府の「男女共同参画社会」世論調査結果が発表された。

 それによると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」との考え方に、48.9%が反対、45.2%が賛成と、92年からの調査以来はじめて反対が賛成を上回ったそうだ。

 因みに、92年の調査では、賛成60.1%、反対34%だった。

 女性が職業を持つことに関して、「子供ができてもずっと職業を続けるほうがよい」は、これまでの最高の40.4%となっている。

 仕事と家庭生活の女性の望ましい姿は、「仕事優先」が25.1%、「両立」37.1%、「家庭優先」31.8%。同じ質問で97年調べは、「仕事優先」は10.5%だった。

 現状はというと、「家庭優先」が44.8%である。

 妻も外で頑張っている姿が浮かび出ている。

 数年前、女性の社会進出先進国スウェーデンにいった時、ある組織の管理職の女性が話してくれた。「スウェーデン女性が世界で一番寿命が短いの。外で働き、家庭でも働き。男性は家庭では実質働かないもの。」

 女と男の仕事の役割分担、難しいところである。

 大切な人間を育成する家庭が空洞にならないことを祈るばかりだ。

(2005.02.10)

 

 
     

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