ブルガリア・ルーマニアの旅

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6日目 5/28 曇り 23℃ 

国境を越えてルーマニアへ

ブルガリア側国境の町ルセ

国境界隈は撮影禁止。
近くのレストランで早めのランチをとる。

 

ブルガリア側でドライバーが通行税を支払うのみ

国境ドナウ川にかかる橋を渡る。(川を撮るのだからいいだろうとパチリッ)


橋の上。何故か皆真剣。

ルーマニアの地に到着

ルーマニア側でバスに乗り込んできたルーマニア人係官がパスポートを集めて、事務所に消える。再び戻ってきてパスポート配布、しっかり自分のものかと確認する。
ブルガリア出国、ルーマニア入国の手続きが済む。
時差はなし。

そして近くの小屋(?)で両替を済ます。30ユーロ分をルーマニアの通貨レウに両替。およそ3000円のつもりだ。


ルーマニアの国境付近。遠くに公共トイレが見えるが、何故か昔懐かしい田舎の匂いがしている。家畜などの糞の匂い?

国道を北上、首都ブカレストへ向かう。

途中、ロマ御殿と言われるお金持ちになったロマの人の奇妙な家が立ち並ぶ。移民の先祖、ジプシーやユダヤ人の歴史がヨーロッパにはいたるところにある。

ブカレスト郊外部分で走る電車。

 

ブカレスト市街に入る。

「国民の館」

チャウシェスクによる独裁政治を象徴する巨大な建物。床面積33万u、世界の官庁、宮殿の中で、アメリカペンタゴンについで2位の規模。
この土地にあった既にあった人民の家屋畑などは取り払われ、かさ上げして建てられた
設計者、建築資材すべて国内で(多分無料で)調達、人民の労働奉仕活動で、1984年着工、1989年チャウシェスク処刑時にはほぼ完成だった。かなりの突貫工事だ。
現在は政党本部、会議場、イベント場として一部使われているのみ。

ルーマニアの歴史も古い。
106年古代ローマ帝国のトラヤヌス帝が以前からこの地に住んでいたダキアを征服、属州とする。古代ローマが縮小しても、ローマ色が強く残されローマの人々との意で、ルーマニアという。
1856年、ルーマニア公国が独立。
1859年、中世からあったワラキア、モルダヴィア、トランシルヴァニア公国のうち、前2つが統一された。
1881年、ドイツのホーエンツォレルン王家の血筋のカルロ1世ルーマニア王国を宣言
1918年、第一次大戦後トランシルヴァニアを併合した。
1940年、国王は海外に亡命、新ナチ政権が誕生。
1944年、クーデターにより新ナチ政権崩壊。
1947年、ルーマニア人民共和国誕生。
1948年、共産党独裁政治が始まる。
1965年、チャウシェスクが第一書記長に就任。
1989年、民主化デモによりチャウシェスク政権打倒。チャウシェスクの逃亡、処刑が日本はじめ世界に大きく報道された。
2007年、EUに加盟。

* 各地に゛統一通り゛だとか、゛統一広場゛という名称があるが、それは主に3つあった公国がひとつになったことを記念している。
だから、1859年か1918年(??)


統一広場で撮影。あまりにも大きくて写真に入りきれない。



広場反対側の統一通り両側に建つ官僚などのマンション。これも人民の使ってたい土地を没収、立派なマンションが建てられた。
よく見ると、各窓にエアコンだかの室外機が見られ、何となくみすぼらしい。


館の中を見学。



内部。


豪華なシャンデリア。


飾られている絵画。シャウシェスクの奥さんを描いているとか。


国会会議場かな。両院はないとか。

館のバルコニーから統一広場を望む。


この絨毯なども人民の手織り。

 

外へ出ました。

革命広場へ。


これはまだ「館」


かつては、バルカンの小パリと言われた美しい街だった。第二次世界大戦後の政策により歴史的建造物の多くが破壊された。


これは、今は使われていない、マンションの残骸。

 

革命広場

1989年12月、チャウシェスク政権を打倒するために革命が起こった広場。


ブカレスト大学図書館、奥にアテネ音楽堂


これがアテネ音楽堂(?)

カルロ1世の騎馬像
後ろはブカレスト大学図書館

旧共産党本部
前にあるのは革命犠牲者の慰霊碑。

国立美術館(旧共和国宮殿)

 

国立農村博物館

各地の農家、木造教会等を移築した大きな農村博物館である。
これぞ正に国民の館ではないか!!!

入口


この女性が我らがガイドさんのプシャさん
30歳代半ば。 日本の香川大学に留学していた。
共産党独裁時代の厳しい思い出も話してくれた。小さい時、お母さんと弟と朝早く配給の食糧をもらいに寒い中遠くまで行列しに出かけたと。

 

宿舎のホテルで。
目の前に、革命時の舞台でもあったモスクワ様式建築の新聞局があった。現在は複数の新聞社、出版社などが入っている。

 

 

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